自然気胸とは

そもそも自然気胸とは、肺胞の1つがなんらかの原因で破れ、肺の中の空気が胸膜と肺の間に漏れ出し、肺がその空気によって押されてしぼんでしまう病気です。肺の中の圧力は通常大気圧よりも低い圧になっています。これによって肺は空気を吸い込むことができるのですが、肺胞が破れてしまうと、体と外界が空気によってつながってしまうため、肺の圧と大気圧が同じになってしまい、その結果呼吸がしにくくなってしまいます。

自然気胸の特徴
この病気は、一度発病したら一旦治ってもまた再発してしまう確率が高いのが特徴です。再発する確率は、一度なったら50%、二度なったら60%、三度目以降は75%だといわれています。また、手術後の再発確率は10%です。しかし、まれにもともと肺の細胞組織が弱く、手術をしたにもかかわらず何度も再発してしまう人もいます。

発病する原因
これはまだはっきりしたことはわかっていません。排気ガスに含まれる有害物質が原因だという説もありますが、証明はされていません。

処置の方法
病状が軽い場合は安静にしていれば自然に穴は塞がります。
中程度の場合は、ドレーンと呼ばれる管を肺と胸膜の間に入れ、その管を使って肺を圧迫している漏れた空気を吸出し、穴が自然に塞がるのを待ちます。
それでもふさがらない場合は、薬を管から注入し、肺の細胞を炎症させ穴を塞ぎます。しかしこの方法はめっっちゃ痛いし、失敗すると肺と胸膜の間が変なことになり手術がやりにくくなるらしいです。
それでもダメな場合や、再発を繰り返すような時は手術をします。胸に三つほど穴をあけ、胸空鏡と呼ばれる、細い棒にカメラやはさみやライトがついたものを使います。

[トップへ戻る]