苦しんでいることを知りました。しかし、その苦しみ方にはいろんなタイプがあることも知り

ました。ある人は物凄く再発を恐れ、日々安静にして過ごしていたり、またある人は全く気

胸なんか気にせずスポーツをしたりして楽しんでいる。この違いはなんでしょうか？勿論気

胸の再発回数や、その時味わったイヤな経験の差もあります。

　しかし、他にも原因があると僕は考えます。それは、一言で言えば『病は気から』なんです。

このことわざははっきり言ってことわざの域を越え、医学用語の一番大切な言葉になってい

てもおかしくありません。「また再発するんじゃないか」と思っていると、ホントに再発してしま

います。どう考えても『病は気から』では再発しないような病気も『気』で再発してしまった例が

あると、いつか新聞で読んだことがあります。僕自身も弱気になっていた時期は必ず再発し

ています。

　では、なぜ『気』で再発するのでしょうか？僕は医者じゃないし、医学も全く勉強したことが

ないのでそれが正しいかはわかりませんが、僕の考えとしては『心のパワーが落ちれば体の

パワーも落ちる』からだと思っています。だから薄くなっていた肺胞が破れてしまう。

　そして、これは病気ではなくすべてのことについて言えるのですが、『思うようになる』という

ことも一因ではないかと思います。「こうなってしまうんではないだろうか」と思っていると、自

然に心も体も状況もそっちの方へ流されてしまうんです。だけど、「絶対うまくいく」と思ってい

れば、それもその通りになる。少なくともそうなる確率はぐっと上がると僕は思っています。

　勿論、自然気胸は心的要因がすべてではありません。他の要因の方が多いと思います。

しかし、心的要因による発病確率を０にすることも、少なからず有効だと思います。結局僕が

言いたいのは、『再発を恐れるな、再発しないと信じろ』ということに尽きます。そうすれば好

きなことできるし気分も楽になります。しかも心身ともに健康になり、ますます再発率は下が

ってくるんじゃないでしょうか？

　あなたが気胸人を卒業する日を楽しみにしています。

りゅうりゅう